むこっこの6つの取り組み
生活リズム
遊びきって、朝までぐっすり。そんな素敵な毎日のために、
「24時間生体リズム・生活リズム」を大切にしています。
午前中に寝るお昼寝「午前睡」
乳幼児期には疲労回復と育ちのために昼寝が必要です。
お昼寝は、一般的には午後1時~3時頃と考えられていますが本園では午前10時半~11時45分までの1時間を午前睡タイムに設定しています。
(1歳半までは午前と午後の2回寝)
- 午前睡では脳を育て、身体機能の疲労を回復させます。
- 体温が上がり活発に動ける午後にたっぷり遊ぶことができます。
- 夜、早く眠くなります。
早起き(6時) 早寝( 20時) で 心も身体も健康に!
睡眠のリズムは自然と身につくものではありません。大人が守り育てていくことが大切です。
子どもは『起きて活動している間に育つ準備をして、眠っている間に育ちます。』(昼間活発にあそび、ぐっすり眠る夜の睡眠のなかで脳と身体が育つということです。)
- 朝、子どもが一人で目覚める。
- よく食べ、排便のリズムがつく。
- 昼間、元気にあそぶ。
- 夜はコテンと眠りにつく。
そのために、子どもが活動している保育園の生活も、朝のあそび、午後からのあそびを充実させて20時にはコテンと眠れるデイリープログラムを組み立てています。
保育園での生活が、質の良い夜の睡眠を促し、寝ている間に育つ力が、朝の目覚めを良くして、日中、活発に遊べる力につながっていきます。そんな毎日の繰り返しが子どもたちを育てます。
食育
「食べる意欲」と心の栄養!
むこっこの給食は、季節感のある献立を大切に、食材・調味料を吟味し、おいしく、安全で安心な給食づくりを心がけています。彩りなども考え、特に行事食の時には子どもたちの心が弾むような給食時間になるように工夫しています。
一汁二菜の和食メニューが基本です。おやつも手作りです。
卵・牛乳などの食物アレルギーについては、医師の診断による指示に基づいて該当する食品の除去をしています。代替食は栄養量の給与に配慮し、外見上同じような特徴の食材を選んで通常食に近く見えるよう工夫しています。
素材の温かさ、重み、感触も大切に!
食器類は陶器や桧のお椀を使用し、持参してもらっている箸もプラスティックではなく木や竹製の物、コップも陶器の物にしてもらっています。
桧のお椀のぬくもり、陶器のしっとりとした重みや感触はプラスティック食器とは明らかに異なるものです。
割れないように大切に扱うようにもなります。
手に触れる素材は、感じる心を育てます。
子どもたちによるクッキングも年齢に応じて取り組みます。自分たちが園庭菜園で育てた野菜や、収穫したもので作ることでより食べる意欲が育ちます。
年長は食材の買い出しから、下ごしらえ・調理・盛り付けまで一連の経験を通して、見通す力や「食」への理解を深めます。
身体づくり
運動あそびやリズム運動で、自分の身体と心をコントロールできる力を育てます。
歩くこと、這うことは、重力に逆らって姿勢や骨格を維持する抗重力筋を強くし脳の働きを高めます。
そのため、保育園では赤ちゃんの頃から、寝返りやハイハイなど、運動発達の一つ一つを丁寧に獲得していくことを大切にしています。
具体的な取り組み
- 0歳児クラスでは、毎日赤ちゃん体操をおこないます。
- 這う運動は年長児まで大切に続けます。
- 天気の良い日はいろいろな目的を持って歩いて散歩に出かけます。
- 年齢に応じたリズム運動や遊具を使った運動あそびに取り組みます。(鉄棒・跳び箱・登り棒・雲梯・マット運動・縄跳び・ボールあそびなど)
リズム運動の中には背筋や胸筋、脚筋等を使う運動がたくさんあり、全身の抗重力筋を強くします。安定した直立姿勢を保てるようになると脳の働きもよくなります。
運動に取り組み、「できるようになった!」という自信は、意欲的に活動する心の源となります。
また、心地よい疲れを感じる程度に運動することで、夜にぐっすり眠れるようになります。
良質な睡眠は健康な身体と心を育てます。
描画
子どもたちにとって絵は・・・
経験したことや自分の思いを素直に伝えるための大切な表現活動の一つです。
見るだけでなく子どもの話に耳を傾けて聴いてみましょう!
子どもは、まだ言葉が十分に話せず文字も書けないうちから、描くという表現活動を楽しみます。
描いた絵の中には発見や感動が込められています。
だから必ず絵を見ながら子どもと話をすることを大切にしています。
そうすることで、子どもたちは生活経験をしたことを絵に描き心に残ったことを語ってくれるようになります。
大人との対話を通して語る力も育ち、やがて就学し文字学習が始まったときに、自分の生活経験や感動を文字で書き綴る力に結びついていきます。
ホップ・ステップ・ジャンプくん
動物たちとおじいさん、おばあさんがムラク(凧)と戦ってる。おじいさんとおばあさんがムラクに倒されたけど、ホップくんを助けるために頑張ってる。ウワーッて、ムラクが言って動物たちは怖い~って思ってる。“諦めんとムラクを倒そう!”と思って風でムラクを倒してん。“風をおこそう”ってリスはしっぽで、鹿は角で、アナグマは葉っぱ、ウサギは耳、モグラは扇風機のボタンを押してん。飛んで行かへんかって、ムラクが怒ってウオーッて言って、子凧たちは飛ばされて遠くに行ってん。動物たちムラクが怖かったけど頑張ってん。
U・Iさん(6歳7ヶ月)
北極のムーシカ ミーシカの夏まつり!
夏まつりは特別な日で、アザラシも熊も食べたり食べられたりしないねん。アザラシはアザラシだけでダンスを踊ったり北極キツネも踊ったり、白鳥も白鳥だけで踊ったりして見せあいっこするねん。ミーシカ(白熊)とオーラ(アザラシ)は子どもの時にまた会おうねって約束してたけど、本当に会えるのかな?って思ってたから本当に会えて良かったって思った。ムーシカ(白熊)は白鳥がいっぱい過ぎてユーリ(白鳥)を見付けられなかったけど、ユーリがムーシカを見付けてくれて良かったなって思った。(中略)夏まつりって本当にいいなって思った。
A・Fさん(6歳9ヶ月)
ごっこ遊び & 劇
友だちと「ごっこあそび」を楽しむことで・・・
感じる心、伝える力、かかわる力が育ちます。
「ごっこあそび」は乳幼児期に欠かせないあそびの一つです。
子どもたちは身近なものへのあこがれを持ち、「ごっこあそび」を通して、そのものになったつもりになれます。みたてつもりで泥んこがプリンやコロッケにもなります。
作るだけでなく、売り手と買い手になったり、家族になって楽しむこともできます。段ボールや積み木が車にも家にもなり、子どもたちは運転手さんやお母さん、犬や猫にもなります。
そこに大人が入ることによって、集団でイメージを共有し合って遊べるようになります。
お互いの「つもり」が違って喧嘩になることもありますが、その中で話し合ったり、互いの気持ちを理解し合ったりする経験をします。その積み重ねが社会性を身につけていくことにもつながります。
年長の最後には劇づくりをします。
劇づくりを通して物事の成り立ちを理解し、思考する力が育ちます。時間をかけていっぱい話し合って作っていく過程の中で、感じたことや知ったことを観ている人たちにわかるように表現して伝える力が、集団としての力も育てます。就学前に大切にしたい取り組みの一つです。
合宿
まずは、毎日の散歩から・・・
本園では、入園する春に始まって、夏、秋、冬、そしてまた春・・・・と、出来る限り毎日戸外に出て、四季をたっぷり楽しみます。
自分の力で歩き、友だちの存在によって、一人では気づけなかった発見や共感が生まれます。
「自分で」取り組む
たくさんのはじめてとドキドキ体験
幼児クラスになると、お泊り保育や、自然がいっぱいの場所で日常では経験できないことを体験する山合宿・海合宿・雪山合宿などを行います。親と離れての生活は、子どもたちにとって特別な経験になります。合宿に行く準備をする、自分でシャンプーをする、豊かな自然に触れる、家族がいない場所で眠る。一人ひとりがそれぞれに、また仲間と共に育ちあうという貴重なステップとなります。
子どもたちが安心して取り組めるように、
保護者の理解と協力を得て取り組む。
保護者の方にも、合宿の準備から子どもたちの期待が高まるように協力をお願いしています。
そうして家族そろって楽しみに取り組んだ合宿を終えた時、子どもたちは大きな自信を得て、次への目標に向かっていきます。